ドイツのワーホリビザは、最長365日ドイツに滞在することができ、働くこともできる万能なビザです。日本で申請する場合、きちんと書類さえ揃えれば、比較的簡単にビザを取得することができます。今回は、日本での申請方法について詳しく書いたので、これからワーホリする方はぜひ参考にしてみてください。
ドイツのワーキングホリデービザ取得は大変?申請してから何日後に取得できる?
日本で申請する場合、ドイツのワーキングホリデービザは比較的簡単に取得することができます。ビザの条件を満たし、必要書類さえきちんと提出すれば、すぐにビザが発給されます。申請してからビザが発給されるまでは、およそ2週間かかるとよく言われています。申請時期にもよると思いますが、私は8月末に申請したところ、3日後にはビザが発給されました。思っていた以上に早かったのを覚えています。イギリスやフランスなど他の国は、ワーキングホリデービザの発給数が決まっていますが、ドイツは制限が無いので、ドイツのワーキングホリデービザはかなりラクに取れるビザだと思います。
ワーキングホリデービザ申請をするタイミングとビザ取得までのステップ
ワーキングホリデービザを取得しようとした時には、ほとんどの方がこの時期にドイツに渡航しようと自分の中で決めている人が多いと思います。ビザの申請から発給までに2週間かかるということを見越して、そこから逆算して考えていきます。ワーキングホリデービザは発給されたその日から1年間有効です。そのため、発給してから少し日にちが経ってからの出発だと、ドイツに滞在できる日数が減ることになるので、なるべくギリギリにビザを取得するように行動すると良いと思います。遅くとも出発の2週間前までには、申請しておきましょう。出発間近に焦って申請をすると、ミスがあった場合に渡航する日までに間に合わないなんてことにならないように、余裕を持って準備することが大切です。私は申請する1ヶ月前くらいからビザの準備を始めました。ちなみに、出発の3か月以上前だと申請は受け付けてもらえないので注意が必要です。 次に、ビザ取得までの流れと方法を簡単にご紹介します。ビザを申請するにあたり、まず申請書類を集めます。申請書や写真などはすぐに用意できますが、保険の加入や航空券など時間のかかるものがあるので注意が必要です。また、保険は必ず加入しないといけないので、あらかじめ保険会社を決めておいて加入手続きを完了させておく必要があります。 全ての提出書類が揃ったら、ドイツ大使館かドイツ総領事館にビザの申請をします。ビザ申請にあたっては、大使館サイトのホームページから予約が必要になります。ビザ申請の予約は混み合っていることが多いので、日にちに余裕を持って予約をしてください。なお、ビザを取りに行く際は予約は必要ありません。申請は窓口で行う必要がありますが、受け取り方法は郵送でも行なっています。その場合は、さらに受け取りに時間がかかってしまうので、遠方でない方はなるべく窓口受け取りの方法が良いと思います。
ワーキングホリデービザの取得に必要な申請書類は全部で6つ!
ドイツのワーキングホリデービザに必要な書類は、全部で6つあります。
①記入済みのビザ申請用紙。
これはドイツ大使館webサイトからダウンロードできます。
②パスポート用写真1枚。35mm×45mmの正面撮影のもの。
③日本国パスポート(ビザの有効期限が切れた後、なお3ヵ月以上有効期限の残っているパスポートが必要)及びそのコピー1部。
④往復航空券予約の証明書。
⑤ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示)および旅行賠償責任保険の証明書。
⑥生活費支払い能力の証明(預金通帳および通帳のコピー、または金融機関発行の残高証明書)。
1年間滞在する場合には最低2,000ユーロの資金があることを証明しなくてはなりません。片道航空券しかない場合は、この2倍の金額を証明する必要があります。以上の6つの提出書類を揃える必要があります。
提出に必要な医療保険の書類は注意すべき! 〜おすすめのドイツ保険会社「Stepin」と「Care Concept」について〜
注意するべき書類はやはり、ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険と旅行賠償責任保険の証明書です。歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入しなければなりません。ドイツの保険会社に加入しなくてはならないので、これが結構大変です。 「Stepin(ステップイン)」という保険会社は、日本語で対応しているので、ドイツ語や英語での手続きが困難な方はステップインが良いと思います。ただ、日本語対応なだけあって保険料は高いです。保険料はできるだけ安く抑えたい方は「Care Concept(ケア コンセプト)」という保険会社がおすすめです。なんと言っても保険料が破格の安さです。保険内容にもよりますが、ステップインの半分くらいの保険料で抑えることができます。ただ、ケアコンセプトは日本語対応をしていないので、ドイツ語か英語を理解できる方でないと難しいです。私は当時学生でお金がなかったので、ケアコンセプトから加入手続きをしました。ただ、ドイツ語初級レベルだと申し込みは大変かと思います。
書類申請以外に必要なことはあるの?
ドイツのワーキングホリデービザ取得にあたっては、書類申請以外に必要なことはありません。面接などもありません。きちんと書類を提出するのみです。
日本でワーキングホリデービザを取得した人向け〜渡航後14日以内にすべき住民登録について〜
ドイツに渡航後にまずすべきことは、住民登録です。ドイツは引っ越してから原則14日以内に住民登録をする必要があります。ただ、全員に該当するわけではく、ドイツの同じ都市に3ヶ月以上滞在する場合のみ申請する必要があります。旅行などで14日以上滞在するという場合は、そこに住むわけではないので、住民登録の申請は必要ありません。 原則14日以内と決まりはあるのですが、14日を過ぎてしまうと絶対に受け付けてもらえないということではありません。人によっては14日以内に住民登録の申請書類を集めることが出来なかったりする人もいると思います。役所にもよりますが、1ヶ月くらいは大目に見てくれる場合もあります。私は当時渡独後2週間くらい経ってから住民登録をしたのですが、最初行った時に書類が足りなくて、結局は次の週にもう一度役所へ行くことになりました。ドイツに渡航してすぐに語学学校に通い始めたので、2週間の間に書類を集めるのさえ大変でした。私は3週間ほど経ってから住民登録を申請したので、役所から拒否されるのではないかとヒヤヒヤした経験があるあります。ですので、長期間の滞在先が決まっている場合はなるべく早めに住民登録を行なってください。
ドイツの役所は常に混雑!必要書類を揃え、万全の態勢で役所へ行こう。
住民登録の申請は役所で行うことになります。ドイツの役所は日本の役所とは雰囲気もまるで違います。特に都市の役所はとにかく混んでいます。2時間待ちのときもあります。特に都市は、移民・難民の申請者が多いのに加えて、ワーキングホリデーの人や留学生などの申請者も多いので、朝からいつも混雑しています。役所にもよりますが、平日毎日やっていない役所もありますし、午前中だけの役所も多いです。なので、事前に開館時間を調べておいてから住民登録するときは朝一で行くのがいいと思います。
ドイツのワーキングホリデービザの期限はいつまで?ビザの更新はできるの?
ドイツのワーキングホリデービザの滞在可能な期間は3ヵ月以上1年以内で、最長365日です。実際には、ビザの期限はワーキングホリデービザが発給されてから一年間になります。 ワーキングホリデービザの更新・延長はありません。一年間という決まりは絶対です。ただ、他のビザに切り替えることは可能ですので、下記の記事を参照にしてください。
ドイツのビザで他に知っておいたほうが良いビザの種類は? 他の種類への切り替えは簡単にできるの?
ドイツでは、ワーキングホリデー以外にもいくつかのビザの種類があります。ワーキングホリデーの方が知っておくべき他の種類のビザは「就労ビザ」、「語学学生ビザ」だと思います。これらのビザの発給は、ワーキングホリデービザの期限が切れる前に現地で申請する必要があります。他の種類のビザの切り替えは可能ですが、かなり大変だと思います。まず、現地での申請なのでドイツ語に堪能でなくてはならないし、就労ビザの場合は仕事先からの書類がたくさんあったりと、申請するのも一苦労です。日本の役所の手続きのように簡単には行かないのが、ドイツの役所です。ワーキングホリデービザから他の種類のビザへの切り替えは、かなり難しいと思っていた方が良いです。
少しでもドイツに長く滞在したい方必見!観光ビザを使う方法〜現地ドイツでワーキングホリデービザを申請しよう〜
ワーキングホリデービザでできるだけドイツに長く滞在したい方は、ドイツでワーキングホリデービザを申請する方法が良いと思います。日本でももちろんビザを発給できますが、2010年6月15日から、世界各国のドイツの大使館・総領事館でビザを申請することができるようになりました。そのため、日本人の場合はビザなしでドイツに入国してから、管轄当局(外国人局)で申請することができます。ビザなしで滞在できるのは90日以内なので、90日手前でワーキングホリデービザの申請をドイツで行えば、合計で1年3ヶ月ドイツに滞在することが可能になります。これがドイツに少しでも長く滞在するオーソドックスな方法です。実際私の周りにもこの方法でドイツに滞在している方がいました。 ただしこの方法には一つ注意が必要で、世界各国のドイツの大使館・総領事館、あるいはドイツ国内の外人局では受け付けていない場合もあります。申請する際には事前に直接各大使館及び外人局に問い合わせることをおすすめします。
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