現在日本の大学に通い、フランスへの留学を考えている方はたくさんいらっしゃると思います。
語学留学、大学留学などありますが、その中でも、より専門的な知識を身に着けたい、
現地で豊富な資料集めや学会に参加してみたいと感じている方には大学院への留学がお勧めです。
もちろん語学を学びに行くわけではないので事前にしっかり準備することが必要になってきますが、
大学院留学という目標を定め日本にいる間に時間を有効的に使ってしっかり準備すれば大学院留学への道が開けて来ると思います。
では、何故大学院への留学がお勧めなのか、その理由や具体的なアドバイスをお伝えしたいと思います。
フランス大学院へ行くに当たり留学の目的、留学中の目標をしっかり決めましょう。
フランス大学院留学:何故、目的をはっきりさせておく必要があるのか?学位に必要な論文について
フランスの大学院へ留学する際に必修科目として論文を書き上げることが学位取得の絶対条件になります。
語学留学や大学留学とは違う大きな1つのポイントです。
そのため、フランスの大学院に留学する前にある程度のフランス語力が必要とされます。
フランスに着いてから語学力を付けるというのでは遅すぎて、論文や授業のレポート提出に間に合わない可能性が出てきてしまいます。
また、論文で自分が書きたいテーマも事前に決めておく必要があります。
フランスの学校は9月に始まりますが、大学院も同様です。
10月くらいには論文の指導教授を自分で見つけておく必要がありますので、その際に自分がどんなテーマで論文を書きたいのか、何故その先生から指導を受けたほうが良いのかを明確にしておきましょう。
指導教授を見つける作業は自分で行いますので、フランスに到着してからテーマ探しをしていると指導教授探しに後れを取ってしまうため注意が必要です。
「他の学生で既に一杯ででもうこれ以上学生は取れない」と断られてしまうケースも珍しくありません。
フランスの大学院留学 自分が何を学ぶのかという理由、掘り下げてみたいテーマは何かを見つけることが大切です。
大学院への留学にあたり、テーマ、目標を決めましょうと書きましたが、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
自分探しというと大げさに思えるかもしれませんが、一度自分が本当に好きなもの、わくわくするもの、もっと研究したい!と思うものは何かを丁寧に考えてみる事をお勧めします。
よく就職活動で自己評価や自己分析をすると思いますが、同じようなことをフランスへの大学院留学を念頭に置いてやってみるのも良いかもしれません。
私自身は読書が大好きでフランス文学に出会い、日本の大学もフランス文学を専攻しましたが、もっと現地で書かれた言葉で読んで研究したい、そのためにフランスの大学院へ行こう!というのが動機でした。
フランスの大学院はフランス語のレベル等、難しいこともたくさんありますが、自分のしたい事がはっきりしていて、信念を持っていればそれが強みになってきっと、有意義な留学生活も送れると思います。
フランスの大学院へ向けて事前準備のアドバイス
フランスの大学院へ到着する前から準備開始が鉄則です。
留学をするという事が決まったらなるべく早め早めに事前準備をしましょう。
私の場合は、もちろん、フランス語を使って授業に参加する事、試験、論文等を行う事が分かっていたので、まずは自分のフランス語力のアップを目指しました。
当時通っていた大学で足りない部分はプライベートレッスンを探して通いました。
後は大学院に入学する一か月前からフランスに渡航し、現地の語学学校に留学しました。
フランスでの生活に少しでも慣れておいたことはその後の大学院の生活でとても役に立ったと感じています。
よく、留学してから語学を上達させようと考えている方も多いかもしれませんが、大学院への留学に関しては前もってフランス語のレベルを高めるに越したことはありません。
語学留学の記事はこちら
物理的な事前準備も必要
最初のうちは授業についていくのは結構厳しいものがありました。
その為、日本から小型のボイスレコーダーを持って行ったのですが、思いのほか助けられました。
授業中に理解できなかったことは後で復習できますし、ヒヤリングの良い勉強にもなりました。
段々レコーダーが必要になくなった時は嬉しかったです。
また、日本でしか手に入らない日本語の資料や本は持っていくことをお勧めします。
海外から日本の書籍を買ったり郵送するのは時間もお金もかかってしまいます。
何を持っていくべきか前もって念入りにチェックしましょう。
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ネガティブな差を出来るだけなくしましょう。
こういった事前準備を怠ってしまうと、いざ留学生活が始まった時に授業にはついていけず困った事態になってしまいます。
授業中は教授が何を言っているのか良く分からない、確かめる術もない。という留学生が結構いました。
大学院では授業に出席しながら、自分の論文を進める。というスタンスですので、授業に集中できないということは論文作成にも影響が出てきてしまいます。
逆に準備さえ入念にしておけば、仮にフランス語が十分なレベルでなくても『準備したんだ!』という自分への評価が自信に繋がって、何も行わないよりもポジティブにエネルギッシュに行動できると思います。
また、教授や同級生からも準備をしっかりしている事でしていない学生に差がでてきますので、評価が高くなってきます。
9月の入学後、後れをとらずに学生生活をスタートできることがとても大切になります。
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フランスの大学院留学の魅力とは、留学生活で身に着く宝物。
現地ならではの環境で資料集め。
大学院への留学の一番の魅力は、何といっても自分の興味のある事をより専門的に勉強できる環境にあると思います。
資料集めにしても、日本では手に入らない文献を入手することができます。
本やアーカイブ、雑誌等、大学の図書館や市立図書館には膨大な資料があります。
また、留学先が地方都市の場合でも住んでいる図書館経由でパリ国立図書館(Bfn)から資料請求が可能です。
研究テーマに関連した土地を訪れることが出来るのも現地に留学する醍醐味だと思います。
私の場合はある作家を研究していたので、ゆかりの地を訪ねてそこでしか味わえない風景や雰囲気を知ることはとても有意義でした。
文献や資料を探して論文を書くという直接的なものではないですが、勉強を続けるモチベーションを維持するのに役立ちました。
大学院で行われる学会への参加や同級生との交流。
大学で行われる学会やシンポジウムに積極的に参加するのもお勧めします。
司会の教授、ゲストに招かれた研究者がそれぞれ壇上で自分の研究内容を発表していきますが、会場は熱心な学生に埋め尽くされており、質疑応答の場面では結構な数の学生や教授がゲストにどんどん質問するのに驚かされました。
他の人の質問内容を聞いていると「こういう切り口で物をみているんだ」「そんな考え方もあるんだ」と、自分にとって良い刺激になると思います。
論文作業というのはどうしても孤独で個人的なものになりがちですので、こういった他の人との関りは気分転換という意味でもお勧めします。
同じ分野に興味がある同級生と知り合う機会は重要
また、このような催しに出席していると段々、同じ分野に興味がある同級生と知り合う機会も増えます。
大学院で出会った友達の存在はとても大きいと思います。授業で書きとれなかったノートを見せてもらったり、自分のフランス語を修正してもらったり、私は大いに助けられました。
精神的にも同じ目的を持っている仲間がいると励みになり心強かったです。
また、息抜きにおしゃべりをしたり、学期末にパーティーをしたりと、勉強以外でも大事なことを経験しました。
フランス語の能力や論文とは直接関係ありませんが、フランスの大学院に留学したことで良かった点は自分で行動する力が付いたと思います。
何事も自分で考え行動し、積極的になれたことは今の生活の中でもとても役に立っています。
大変だったこと苦労したこと、楽しかったこと、すべて後々に繋がっていくと思います。
まとめ
ここまで、色々フランスの大学院留学へのアドバイスとして挙げましたが。
最も大事なものは大きく分けて2つです。
まず、目標を明確にし、事前準備をしっかりとする事。
二つ目はフランスの大学院留学中はその時、その場でしか体験できないことを積極的に行う。
という事です。
この2つのポイントさえ出来ていればみなさんの留学生活が実り多いものになってくると思います。
フランスの大学留学を検討されている方はこちらをご覧ください。
フランスの大学を検討し始めた方はこちらをご覧ください。費用面や英語のプログラム、友達作りなどについて解説しています。
正規留学と交換留学で迷われている方はこちらをご覧ください。
正規・交換留学の違いについて解説しています。
世界的にも有名なソルボンヌ大学についてはこちらをご覧ください。
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