ドイツで音楽留学が決まり、師事できる先生、勉強する土地も決まれば、次に探さなければいけ ないのは、住むところです。
アパートに一人暮らしという方法もありますが、ルームシェアや ホームステイをすると、家賃が安くなったり、ドイツ語の上達が見込めたりするような利点も あります。
ここでは、どのような住処を選ぶことが良いのか述べていきます。
はじめにドイツ音楽留学の住宅環境で知っておくべきこと
ドイツで音楽留学をしようとする人たちは、必ず練習場所をどうするかという問題に突き当たります。
一般の留学生と違い、ピアノを置いたり、音を出したりするという条件があります。
日本では アパートを借りたりするときに「音出し可能物件」など、あらかじめ不動産情報に書き込まれていることが多いですが、ドイツではそうではありません。
ドイツの不動産屋で「音を出しても良い か?」と質問しても大概の場合「やってみなければわからない」と言われます。
1番良いのは、 前に音楽大学の学生ないし音楽家が住んでいて音を出していた物件に入ることが1番安全と言うことができます。
音楽留学で、練習はどの程度必要とされるか?
練習はどのくらい必要とされるかは、専攻する楽器によって異なります。
音楽留学をされる方々 は、もちろん日本で音楽の勉強されているはずですから、自分にとって最低の練習時間がどのくらい必要なのかわかっていると思います。
しかし、ドイツで音楽留学すると言う事は、少なくとも今のレベルよりも高いものが要求されますから、腕や喉を壊さない程度にする必要ありますが、出来る限りの練習が必要です。
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大学や学校で練習をすることはできないか?
首尾よく大学や学校に入学できれば、日本の音楽大学などと同じように学校の練習室で練習をすることができます。
しかし、学校に入学できていなければ、練習室を使う事は基本的にできません。
また、大都市ベルリンといっても、日本のようにあちらこちらにピアノの貸しスタジオがあるわけではないので、練習はもっぱら学校か自宅と言うことになるでしょう。
自宅で練習はどの程度できるのか。知っておくべきドイツのルールは?
音を出しても良い物件に住むことができたとすると、音を出して良い時間は、お隣近所や上下の 住人にあらかじめ聞いておくのが良いでしょう。
ドイツには、Ruhezeit(休息時間)という習慣が あって、場所によって違いますが大体午後1時から3時または、4時までぐらいは、なるべく家の中にいても音を立てないで過ごします。
その時間は練習を控える方がご近所さんとの付き合いもうまくいくでしょう。


ルール内で出来る工夫は?
楽器を専攻している方々なら、弱音器を使う、音が外に響かないように窓を閉める、絨毯等で 防音する、という努力は必要です。
また、入居するときに近所の方々に音を出す旨を伝え、もしうるさいことがあったらいつでも言って欲しいと、ご挨拶することが良いと思います。
ドイツの祭日にも気をつけましょう。
特に宗教的な祭日等は練習には気を使いましょう。
音楽留学に適している住環境は?
音楽留学をしようとしている人たちの場合、練習場所を確保すると言う事は最も重要な課題の1つです。
日本のように防音設備の整ったアパートなどはほとんど存在していないので、なかなか難し いところがあるかもしれません。
しかし、やはり自宅で練習できると言う事はとても大切なことですから、諦めずに音出し物件を探す事はとても重要です。
ここでは、どのようなスタイルで住むか、そのプラス面、マイナス面を比較しながら考えていきます。
ホームステイ
既にベルリンに住んでいる音楽家で、部屋が余っている家があれば、音出しも可能で、すでに ピアノも置いてあるかもしれません。
良い方々であれば、使っていない時間は音楽室を貸してくれることもあるでしょう。
音楽家であれば、同業者をいろいろ紹介してくれるかもしれません。
しかし、自分で好きなときに練習できる、と言うわがままは許されません。
例えば、最初はその ような家にホームステイし、より良い物件が見つかったら移るというのも方法の1つです。
ルームシェア
音楽家のいるルームシェアであれば、音出し可能物件に住んでいることが多いです。
この場合、同じような年齢の人と一緒に住むことになるので、ホームステイより気兼ねないかもしれません。
しかし、練習時間の割り振りや、ルームシェア相手が日本人でなければ、文化の違いで不協和音 がなってしまう事に気をつけなければなりません。
一人用の賃貸アパート
音出し可能な物件をうまく借りることができ、ご近所と音出し時間の約束等がうまくできれば、一人暮らしのアパートは1番です。
制限時間内であれば自分の好きな時に練習することもできます。
しかし、金銭的にあまり余裕がない場合などは、ルームシェアで家賃 を節約するという方法もあります。
ドイツケルン音楽留学の住環境を決めるにあたり注意すべきこと
ドイツで音楽留学をするのに、練習場所の確保が必須です。
ホームステイ、ルームシェア、 アパート、どれを選択するにしても、一緒に住む人たち、またはご近所の方々に快く了解してもらえることがとても大切です。
私は、一件ずつ近所のお宅をまわってご挨拶をし、いらっしゃら ないところはお花とメッセージカードを添えて家の扉の前に置いておきました。
ドイツ人にとって私たちは外国人ですから、できるだけ礼儀正しくし、「悪い人ではなさそうだ」という 印象を持ってもらいましょう。
そうすれば、少し位楽器の音がうるさくても大目に見てもらえるかもしれません。
業者を通して物件を手配をするメリット
日本の賃貸情報のように「防音設備完備、音出し可能」などと言う情報はドイツの業者は持っていないことが多いです。
自分ではなかなか見つからないので、音楽可能かどうかを把握している業者を通すのが良いです。
音楽留学をする第1の目的はご自身のレベルアップだと思います。
それには熱心な練習は欠かせません。
しかし、このように書いてみると、音出し物件をさがすのは、日本よりも難しいと改めて思い知らされます。
でも、辛抱強くさがしていれば絶対によい住処が見つかります。
がんばって探してみてください。
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