イタリアでフリーランスとして活動するために必要ビザ・ことは？

2019年12月6日 2021年3月24日

フリーランスとしての活動、イタリアでフリーランスとなった経緯について

8年くらい前に、日本での暮らしが嫌になり、えいやっと移住を決意しました。向かった先はイタリアのフィレンツェ。南部の都市に比べて治安が良く、女性の1人暮らしも安心と現地の友人から聞いていたので、そちらにしました。フリーランスの仕事内容はデータ入力とライターの仕事。自営業の仕事だけでは収入がおぼつかなかったので、暇な時にはイタリアン料理店でアルバイトをしたりしていました。海外を拠点に仕事をしていた理由は「日本という枠に閉じこもりたくなかった」から。体が動けるうちに、新しい物や人に出会いたいと思ったからです。

フリーランスとして必要なビザと取得方法について

「イタリアでフリーランスの仕事をする」というと、とてもカッコ良い仕事に思えるかもしれません。

けれども自営業者がイタリアで働くのは、思ったよりも大変だったことが多く、私自身も少しだけ苦労をしました。
イタリアで働くためには、自分に合ったビザを手に入れる事が必要です。フリーランスの場合は自営業者用の就労ビザを取得する必要があります。

「簡単に取れるだろう」と思っていたのですが、現地の友人にアドバイスを求めた所、移民政策もあり一筋縄では取れないとのこと。
頂いた法律事務所に相談し、フリーランス用のビザを取りました。

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ビザ取得にあたり必要な事業・収入面の必要書類など、条件は？

自営業もしくはフリーランスがイタリアで働く場合には、次のような書類が必要になります。
その時先方から用意しておくように求められたのは、以下の書類です。

イタリアでは一定のスキルの人ではないと、フリーランスが就労ビザを取得するの難しい様ですが、私でも出来たので、トライすると良いと思います。
私の場合は日本にいたときの収入を書類に落として、提出しました。収入が全くない場合は、イタリア政府からビザを発行してもらえない場合もあるかと思います。

・住まいアパートの賃貸契約書

・顔写真

・所得の証明

・入国許可証

現地到着後、フリーランスとして登録をするのに必要だった登録は？

フリーランスとして仕事をするために、イタリアに飛んで真っ先に訪れたのは以下の2か所になります。

私はフィレンツェでしたので、フィレンツェでご紹介しますが、他の都市でも同様なはずです。ひとつ目は観光名所としても知られているフィレンツェ市役所。
日本の市役所とはまた違う趣きで、芸術的な建物になっています。イタリアではマイナンバーの発行が義務付けられていて、税務署もしくは市役所での登録が必須です。

・フィレンツェ市役所 Piazza della Signoria – 50122, Firenze

またイタリアで働く時の心強い味方になってくれるのが、イタリアにある日本大使館です。
フィレンツェに大使館はなく、ローマまで出向かないと機関はないのでご用心。帰国するときの渡航書の手伝いをしてくれます。

・日本大使館 Via Quintino Sella, 60 00187 Roma

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ビザの更新にあたり、毎年必要になる手続について。納税や、社会保障費の支払いは？

日本と同じように、イタリアにも確定申告の制度があります。日本だと3月前後になりますが、イタリアでは6月くらい。
夏が始まる前のワンシーズン、税関係の期間は人でごった返します。「来年やればいいや…」では済まされないので、毎年確定申告をおこなうことが必要になります。

確定申告の時期になると、事務の代行をおこなってくれるスポットが登場します。1年間にかかった経費の領収書と年間の収入などの書類を持って行けば、あとは現地のスタッフが書類の作成を手伝ってくれます。
ちなみにイタリアにも、日本と同じような年金制度があります。自営業やフリーランスも年に4回に分けて支払いの通知書が送られてきます。
支払いはマストなので、延滞しないように気を付けなくてはなりません。支払いは銀行などで行えます。