ドイツ生活：税金と確定申告 (会社員とフリーランスの場合）

2018年5月31日 2021年3月2日

ドイツ生活・暮らしに役立つノウハウをご紹介します！

ドイツの税金と確定申告について

ドイツの税金と確定申告について説明します。ドイツではフリーランスで働いている人が少なくなく、特にベルリンはフリーランサーの住み家と言われるほど雇用されずに仕事をしている人が珍しくないです。そのため、多くの住民が確定申告という手続きに直面することになりますので、税金のことについても述べながら確定申告のことを説明します。

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会社員の場合の確定申告

まずは、会社員の場合とフリーランスの場合の確定申告に関して説明します。会社員の場合は給与からすでに源泉徴収されているため、確定申告は義務ではありません。ですが、交通費が会社負担ではなく個人負担のため、確定申告をするとその支払った交通費やその他の必要経費を控除でき、事前に徴収された税金が戻ってくることがあります。フリーランスの場合は、収入額に関係なく毎年必ず確定申告をしなければならず、確定申告をした後に決定した納税額をおさめたり、予め納めておいた税金から還付を受けたり不足分を支払ったりすることになります。

フリーランスの場合の確定申告

次に、フリーランスが支払う義務がある税金に関してお話します。フリーランスが支払うべき税金は、所得税と売上税です。所得とは「売上から経費を差し引いた金額」のことで、この金額に対して税金がかかります。ドイツは累進課税制のため、所得が多ければ多いほど納税額が上がります。売上税とは、文字通り売上に対してかかる税金のことです。この税金は、ドイツの顧客から得た仕事による年間の売上が17500ユーロ以上の場合に支払い義務が発生し、商品やサービスに応じて7%か19%を納めることになります。ドイツ国外の顧客から得た仕事による報酬等は売上税の対象とはなりません。

確定申告の期限と方法

最後に、ドイツでの確定申告の期限と方法について説明します。ドイツでは、毎年5月末までに前年分の確定申告を行うことになります。この期限を過ぎてしまうと、遅延金や罰金を支払うことになりますので期日を守るのに越したことはありませんが、前もって期限を厳守できないことが分かっている場合には税務署に連絡をすれば期日を延長できるようです。また、確定申告はElsterを利用したオンライン申告や申請用紙の記載による申告の2通りあります。初めての場合は、現地の税理士に確定申告をお願いしたり、現地に住んでいる日本人の経理サポートを受けたりしてきちんと備えるようにしたほうがいいです。

確定申告の期限と方法

会社員と異なり、フリーランスは確定申告の義務がありますが、納めるべき税金はたったの2種類で申告期限も日本と比べて比較的余裕があります。従来の申請用紙による確定申告もできますが、Elsterというサイトを利用したオンラインによる申告もできますので税務署に行く手間も省けるようになっています。また、ドイツ在住の日本人から経理のサポートを受けることもできるため、安心して申告と納税ができる環境があります。

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