ボッティェッリ、ミケランジェロ、ダ・ビンチ、ラファエロなどの巨匠が活躍し、ルネッサンスが花開いた街、イタリア中部、トスカーナ州にあるフィレンツェ。今なお、当時のままの街並みの中で人々が暮らし、教会の鐘の音を聞き、石畳みの上を歩いている。そんなタイムスリップしたような街で暮らすことが出来た語学留学でした。
イタリア・フィレンツェの語学学校の選び方
イタリアには沢山のイタリア語を学べる学校があります。私はフィレンツェの私立の語学学校に通いました。ここだけでなく、私立はどこも、週単位、または月単位で入校日、期間を自分の計画に合わせて決めることが出来ます。人数は少人数制で、一クラス6~7人くらいでしょうか。放課後や土日は様々なアクティビティが用意されています。例えば、美術館めぐり、レストランで会食、近郊へ遠足、アート教室など。住む場所の手配もしてくれます。他には、大学がやっている、外国人専門のイタリア語学校もありますが、こちらは始まりと終わりが決められていて、それに合わせて留学期間を決める、という形になります。費用が私立に比べて安い、一定のレベル以上ですと、イタリア大学入学の際のイタリア語試験を免除してくれる証明書を発行してもらえる、というメリットがあるようです。フィレンツェは大都市で日本人も多いですが、地方へ行くと日本人も少なくなる傾向にあるようです。


どれくらいの期間で語学力の向上を実感できるか
語学力の向上を実感し始めたのは、2か月くらい経って、現在形、過去形をしっかり覚えて使い分けられるようになった頃です。それまでは過去形が中々出てこなくて、言いたいことが言えませんでしたが、過去形がスラスラ出てくるようになれば、日常会話程度なら楽になります。ホームステイ先のイタリア人女性は、イタリア語初心者に慣れていて、私が言いたいことを考えながらゆっくり話すのにも、気長に付き合ってくれました。また、彼女が正しいイタリア語に訂正してくれたのも、すごく助かりました。
日本人の少ない語学学校の探し方
フィレンツェは大変人気の町ですから、日本人が少ない語学学校、というのを探すのは中々難しいように思います。日本にいる時の情報収集の手段としましては、「地球の歩き方/成功する留学」に載っている語学学校情報や、イタリア文化会館の「情報コーナー」やフェア、その他インターネットサイトの情報を利用して情報収集をする人が多いようです。留学前に学校を決めて、支払いを終えなければビザはおりませんから、現地へ行って探すのは難しいように思います。または、事前に旅行に行って下見をするか、となりますが出身国の構成も週単位で変わりますから、あまり有効ではないように思います。
イタリア・フィレンツェでの語学留学までのステップ・それぞれのタイミング
フィレンツェに留学したい、と最初に思ったのは世界遺産のレンガ色の街並みと壮大な大聖堂、ドォーモの写真を見た時です。中世の街並みがそのまま残るこの町に電撃が走るような感動を覚えたのを記憶しています。また、大学で美術を専攻していましたので、ルネッサンス期の美術に大変興味がありました。まずは日本のイタリア語の語学スクールに週1回、半年間通いました。ある程度上達したら留学を、と、考えていましたが、中々上達せず、初級レベルのまま、イタリアへ行く日になってしまいました。ですが、初級レベルのまま行っても大丈夫だった、むしろ、良かったと後から思います。なぜなら、日本で勉強した半年分は、イタリアに来ましたら1か月以下の内容でした。思い切ってイタリアに来てしまってからイタリア語を勉強しても、あっという間に上達しますから、思い切りも大切だと思います。
渡航前に行っておいた方が良かったこと
留学の期間にもよりますが、私の場合、最初は1年のつもり(のちに延長して2年になりました)でしたので、夏服、冬服のどちらを持って行って、どちらを後で船便なり航空便なりで送るかを考えました。夏に留学をスタートしたので、夏服をスーツケースに入れて持っていき、冬服は段ボールに詰めて、後で家族に送ってもらうことにしました。
また、イタリアは英語がほとんど通じないので、簡単なイタリア語は覚えた方が良いと思います。
渡航後に行うことになること
渡航後は8日以内に郵便局と管轄の警察へ行き、滞在許可書の申請をしなければなりません。イタリア語初心者レベルの私は、果たして無事手続きができるだろうか、とすごく心配でした。しかし、向こうも次々に来る外国人に慣れているのか、そんなにイタリア語を駆使しなくても、無事に申請できました。ただ、場所と季節にもよると思いますが、フィレンツェの警察署はドアからあふれるくらいの長蛇の列でした。私は夏だったので、ちょうどバカンスや夏休みを利用して長期滞在を希望している人が多かったのかもしれません。
イタリア・フィレンツェの語学留学に掛かった主な費用
私の場合、2年の留学の最初の半年間、私立の語学学校へ通いました。学費が半年で35万円程、イタリア人姉弟の住むアパートに食事なしのホームステイで家賃は光熱費込みで1か月4万円位でした。さらに、周辺の町や国へ旅行もしたので、半年の語学留学で150万円位は無くなったと思います。
イタリア・フィレンツェの語学留学をするにあたり注意すべきこと
やはり、フィレンツェは街全体が世界遺産であり、音楽、美術、工芸、修復といった様々な芸術的活動ができる場所でもあるため、必然と、沢山の日本人が集まります。私のいた語学学校では1クラス6人中、5人が日本人、ということはしょっちゅうでした。なので、授業中以外の時間はついつい、日本人同士、日本語で話をしてしまいます。また、周りの外国人も、英語の話せるもの同士、スペイン語の話せるもの同士、くっついてしまうようです。なので、イタリアでイタリア語のみで生活をする、というのは語学学校生活中は難しいように思います。実際、語学学校には先生しかイタリア人はいませんし。語学学校を卒業して、イタリア人の中で働くとか、イタリア人と同じ学校へ行くというなら、可能でしょう。ですが、せっかくイタリアに留学しているのですから、自ら機会を作ってイタリア語を話すようにしないと、あっという間に留学期間が終わってしまいます。
渡航前に想定していたことと異なっていた点
渡航前は、イタリア語は初心者だし、英語なら中学から大学までやってきたから困ったら英語で話そう、と思って、英語の勉強も併せてしていました。しかし、イタリアについてみると、全く英語が通じないのです。まれに英語が話せる人がいても、イタリア語読みの英語を話すので、こちらも何を言っているのか分かりませんでした。例えば、furuit(フルーツ)なら、日本人にはお馴染みのローマ字読みになり、「フルイト」と、発音されます。また、hを発音しないイタリア語のルールをそのまま英語にも採用するので、hotel(ホテル)は「オテル」になってしまいます。
住居を探すタイミング、業者を通して探すメリット
イタリアのビザ申請時に住居についての証明書が必要となります。なので、日本にいる時にはすでに住居は決定していなくてはいけません。そして、イタリアについてすぐ、自分の住む場所が決まっている、というのは安心です。私は到着するときに40キロオーバーの荷物を持っていたので、フィレンツェに着いてすぐ、自宅となる場所に落ちつけて良かったです。
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まとめ
フィレンツェは街中が美術館のようで、今なお、ルネッサンス期の豪華な空気が漂っています。そんな夢のような街でイタリア語を勉強できたことは、貴重な時間でした。思い立ったら今すぐできることから行動、そう思います。
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