ドイツ語を学ぶならドイツで勉強するのが一番。その中でも、ミュンヘンは治安が良く、人々も親切なのでおすすめの都市です。
日本人留学生も非常に多いのがミュンヘン。この町で語学学校に通うならどのようなところを選べばよいのでしょうか。
ここでは、ドイツの語学学校の種類とミュンヘンに渡航するまでのステップ、費用、注意すべきことなどをまとめました。あなたの留学生活にお役立てください。
ミュンヘンの語学学校の選び方
ドイツの語学学校を選ぶ際、大学の言語センター・公的機関の語学学校・私立の語学学校という選択肢があります。大学の言語センターで開講されるドイツ語コースは、入学許可のある学生が対象ですが、学生以外でも、授業期間外に学外からの外国人留学生も参加できる場合があります。ドイツの大学は受講料無償の場合がほとんどですが、こちらは1ヶ月480€〜1000€。
ミュンヘン大学やルートヴィヒ・マクシミリアン大学などの有名高等教育機関で学べる利点があります。公的機関が運営する語学学校は、地方自治体の運営する市民大学(Volkshochschule/VHS)とゲーテ・インスティトゥート(Goethe Institut)の2つ。VHSでは主に現地に住む外国人向けのドイツ語コースが開講されます。
ミュンヘンは移民や留学生が多いため、コースが充実しており、ドイツ語の勉強が効率的に行えます。
料金は比較的安いですが、滞在先の紹介などのサービスはありません。ゲーテ・インスティトュートは、文化交流促進のために設立されたドイツの公的機関で、世界各地で運営されています。日本国内にも計4か所拠点がある有名校。私立の語学学校に比べて受講料は割高ですが、カリキュラム・プログラムやサービスが充実しています。
授業も結構スパルタなので、「絶対にドイツ語力を向上したい!」という人向け。私立の語学学校では、一般的なドイツ語コース、音楽などを取り入れたコース、ビジネスドイツ語コースなどの多様なコースを提供しています。マンツーマンから十数名のクラスまで多種多様な受講スタイル。また、滞在先の寮やホームステイ先の提供や空港までの送り迎えなど、レッスン以外のサービスも充実している学校も多いです。その分、料金は高め。ミュンヘンにはいくつかの語学学校がありますので、料金やコース比較をしておくと良いでしょう。
ミュンヘンの語学学校の体験談
どれくらいの期間で語学力の向上を実感できるか。
私は挨拶と「トイレはどこですか?」しか言えない状態でドイツに行き、1年ほどドイツに住んでいましたが、「語学力が向上した!」と思えたのは、帰国後にドイツ人と日常会話で問題なく話せたときでした。ドイツ語初心者レベルで語学学校に行く場合、次から次に新しい文法や語句が出てくるため、「上達した」と実感することは少ないかもしれません。しかし、「ドイツ語しか話さない先生の言ったことを全部理解できた」「この文法はスラスラ話せるようになった」といった小さなことに目を向け続けていれば、早ければ3ヶ月ほどで語学力向上を実感できるでしょう。
日本人の少ない語学学校の探し方
せっかくドイツに来たなら、日本人同士で交流していてはもったいないですよね!その理由で、日本人の少ない語学学校を探す人も多いでしょう。ミュンヘンは日本人が多い地域のため、そんな語学学校は稀です。留学エージェントに相談するか、ドイツ語か英語でしか検索できない(日本語にランゲージを切り替えできない)語学学校のホームページを自力で探すしかありません。ミュンヘンでは、ゲーテ・インスティトュートや多くの私立語学学校で日本人が見られます。日本人が少ない方が良いのであれば、大学の言語センターやVHSをおすすめします。
体験談
私が通っていたのは、ミュンヘン中央駅よりトラムで15分ほどの私立語学学校。様々な文化圏の人で賑わう学校でしたが、日本や中国、台湾からのアジア人も多い学校でした。だからといって、ドイツ語でなるべく会話していれば語学力を阻害するものはないですし、意味が分からないドイツ語を漢字で中国人や台湾人に聞くこともできました。また、大学でドイツ語をやっていた日本人や先にドイツで学び上位クラスにいた日本人に勉強を見てもらうこともありました。全く異なる文化圏の人々の中にいるのも刺激にはなりますが、私が様々な文化を「面白い」と捉えて悪いカルチャーショックとならなかったのは、それを共有できる日本人やアジア人のおかげだと思っています。
ミュンヘンの語学留学までのステップと・それぞれのタイミング
ミュンヘンでの語学留学を決めた私のそれぞれのタイミングをご紹介しましょう。
渡航1年前:語学学校の調査
渡航半年前:留学保険の加入(長期滞在のためのビザを取得するには必須です。)、語学学校・滞在先決定、費用支払い
渡航3ヶ月前:旅行英会話・最低限のドイツ語を勉強
渡航1ヶ月前:退職、ビザ取得、日本の年金・保険の停止手続き、転出届出
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渡航前に行っておいた方が良かったこと。
留学先や滞在先を決め、各種手続きを済ませたら渡航まで何もしない…という人は少ないでしょう。ドイツ語留学をするなら、ひとつでも単語を多く知っていた方が良いので、最低限のドイツ語を勉強してから行くのがおすすめです。また、初心者クラスに入るのであれば、クラスメイトとの会話は英語。中学生レベルの英語で事足りるので、英語が怪しい人は復習しておきましょう。
渡航後に行うことになること。行うことを勧めること。
渡航後は、滞在先の住民登録をする必要があります。これによって銀行口座を開設することができます。ミュンヘンで住民登録をするなら、地下鉄U6のポッチシュトラーセ(Pochschtrasse)駅の外国人局へ。1週間以内には済ませましょう。また、ドイツ国内で使えるSIMカードを購入しましょう。携帯電話のショップや電気屋さんで簡単に購入することができます。
ミュンヘンの語学留学に掛かった主な費用・幾らぐらいの貯金があれば良いか。
留学費用は、選んだ語学学校や生活、その時の為替により異なりますが、だいたい200万円あれば、渡航後のアルバイトでなんとかやっていけます。私の1年間の留学中費用内訳は以下の通り。
語学学校(3ヶ月の寮代込):150万円
家賃(4ヶ月目〜 450€/月):46万円
食費(約50〜100€/月):15万円
その他(観光・接待交際費):4万円
ミュンヘンの語学留学をするにあたり注意すべきこと
留学について注意点はいくつもありますが、何よりも身の安全を大切にしてください。ドイツの中でもミュンヘンは非常に治安の良い都市です。しかし、慎重に行動しなければならない地域も存在します。ミュンヘン中央駅やマリエンプラッツなどの人通りが多い場所では、スリがいることもありますし、夜遅くに飲み屋街を1人で歩いていれば酔っ払いや薬物中毒者、ホームレスに狙われることもあり得ます。人通りの多いところでは警戒心を怠らないこと、夜に1人で出歩かないことは守ってください。さらに近年、ヨーロッパにおいてテロが大きな問題となっています。治安の良いドイツ・ミュンヘンでもそれは例外でなく、人が集まるところでは十分警戒してください。
不測の事態に対して個人ができることはあまり多くはありませんが、少なくとも在ミュンヘン領事館などのホームページをチェックし、警戒警報が出ていないか確認しましょう。ミュンヘンに長く滞在する場合は、必ず在留届を提出してください。在留届の手続きは、ホームページから。在ミュンヘン日本国領事館ホームページ: http://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/
渡航前に想定していたことと異なっていた点
渡航前は外国で働くことの難しさを知りませんでしたが、実際にドイツでアルバイトをすると、毎日が苦悩の連続でした。お客さんたちのドイツ語はこちらがアジア人でもゆっくりになることはなく聞き取れず、言いたいことや不満はかなりはっきり言われるのでショックを受けることもあります。ただ、もちろん温かい言葉や笑顔に癒されることも多々ありましたが…。私は両親が海外転勤が多かったため、カルチャーショックについては大きくなかったと思います。それでも、彼らの国民性や文化や生活は、1人で住んでみて初めて分かるものでした。おそらく皆さんも日常のいたるところが日本と異なり戸惑うことも多々あるでしょう。
住居を探すタイミング、業者を通して探すメリット
ミュンヘンは住居を探すのが非常に難しい都市のひとつ。ドイツの中で最も家賃が高いとされる都市です。そんなミュンヘンは、部屋探しが本当に大変。早め早めに部屋探しで動く必要があります。遅くても3ヶ月前から部屋探しをしないといけません。自分で探すと危ない物件もありますが、業者を通しておけば心配ないです。問題のある物件に入居をすると引越しを繰り返すことになってしまいますし、それに時間を費やしてしまうと留学を充実させることができず本末転倒です。あっと言う間に過ぎるので、時間を自分の本業(語学のレベルアップや、現地で色んな経験を積む)に使うことが大事だと思います。
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